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2009年1月 9日 (金)

新春ご祝儀相場・・・1匹960万円のマグロ

新年明けましておめでとうございます。
不況に暮れて、不況に始まった新年ですが、この不況風をぶっ飛ばす話題がありました。

1月5日のマグロの初セリ、1匹960万円で落札!
『昨年に引き続き香港のすし店経営者と、「日本の意地を見せた」という東京・銀座のすしの老舗(しにせ)が共同で購入。』

と報道されていました。ぶったまげたものです。まったく、どんな店が買ったのやら・・・。

さて・・・昨日(1月8日)の話です。私・ジンイシダは東京に居ました。昼食にはちょっと早い時間帯に東京赤坂見附を歩いていると数人の行列が出来ている、開店前の寿司店を見つけました。その店名は『板前寿司』。
その寿司店は、最近新規開店した店で、ちょっと気になっていました。ガイジン客が多い店です。この店自体が、香港の資本が経営しているという話を以前から聴いていました。
行列のお目当てはナンだろう?と、店の軒先(この店の場合はビカビカの総ガラス張りなので、ガラスの壁面)を見ると『960万円の大間産 本マグロ マグロづくし限定20食 2980円』との貼りだしが・・・。
そうですか。この店が買ったのですか。なるほど。列に並ぶかどうかボーっとしているスキに私の肉体は磁力で吸い寄せられるように列の最後尾に並びました。それを追いかけるように正月ボケの魂が続きました。条件反射という感じ。
先に並んでいる数人のグループは一見日本人の風体でしたが、英語を話していることやら、スーツの内側の織りネームが見えた際、英国風のファーストネームとなっている辺りから、どうやら香港の人と思えます。
5分と待たずに開店して、座ることが出来ました。50人ほどの席数の店に10人程度並んでいただけなので、競争率は低かったと言えます。
ガイジン客は「チラシ寿司クダサーい、ワサービクダサーイ」・・・。(おいおい、日本語読めないのか、言葉の壁はお互いに損だね、それにしても世界のマグロ消費量はここ数年で2倍。君達はこの味は知らないでいいの。生の魚なんて臭くて気持ち悪いよ。まして、それを板前さんが素手でモミモミして食べさせるなんてキモイでしょ。そう、クサーイ、キモーイ!スティーンクス&ィヤーック!)

私ジンイシダ: 「大間マグロづくしセット下さい」。
お店の人: 「マグロづくし・・やっぱ、いっちゃいますか!はいよッ」

ということで大トロから赤身まで、ずらり、ドレミファソラシドとグラデーションになった白木の寿司台がカウンター越しに供されました。ここは赤身から順番に、ドシラソファミレドと胃袋に落ちていきました。
ウヘー、もう腹いっぱい。もう当分マグロは要らないー。
ご馳走様でした。

新年早々、紅白のマグロづくし寿司を食べて、幸福に浸りました。
「犬も歩けば棒にあたる」

皆様には、このような小さな幸せではなく、もっと大きな良いことが訪れるよう祈っています。

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■おまけ
この960万円のマグロを共同で買った、もう一つのお店は「銀座 久兵衛」とのことです。
ネットで調べたら、チャチャっと出ていました。

スポーツ報知から抜粋
「 香港を拠点として04年に誕生した「板前寿司」は、現在は都内でも2店展開するチェーン店。「スシキング」の異名を持つ社長のリッキー・チェンさ ん(41)の指揮の下、業績を伸ばしている。日本法人の中村桂社長(35)は「もちろん出血覚悟ですけど、価値の高いマグロですから。お客様の期待感をあ おるのがウチの哲学」と説明。購入後のランチで数量限定の「初競りマグロ尽くし」(1人前)を2980円で提供した。

 一方、東京・銀座に本店を置く「久兵衛」は1935年創業の名店。かつては北大路魯山人や志賀直哉が通い、現在でも政財界から芸能界と幅広いファ ンを抱える。主人の今田洋輔さん(63)は「去年は香港に持っていかれましたから『実』より『名』を取りました。意地ですよ、意地」と職人ならではのガン コな口調で語った。トロは、ほぼ原価通りの1貫2000~3000円でカウンターに並んだ。」

それにしても、久兵衛で食べたら、10倍以上の出費は覚悟・・というより払えないので行けません。覚悟は出来ません。

■おまけ2

大間の海峡は、1年前に、観光客船に乗って通りました。下北半島と北海道の両方の土地を見ながら通りました。この下に黒マグロが泳いでいるのかと、想像して熱くなりました。胃袋が。
青森港に接岸して、さっそく観光市場で地元のマグロを食べました。市場の魚臭い雰囲気の中で、どろどろの濃い口醤油にベッタリ付けて食べると、なんだか味がさっぱり分かりませんでした。
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薪クラブ=石谷林業と近い関係がある方で、ヨーロッパ食材輸入商社「地中海フーズ」の社長さんが居ます。
以前にジンイシダはマグロやタラ加工食品の仕入先開拓旅行に、運転手を兼ねて連れて行ってもらった事があります。

スペインのムルシア地方という広大な地域にはポツンと、海軍や漁業の要所があります。陸路ではとても不便な場所にあります。この地域の、カルタヘナやマサロンという、マグロ漁業の本場にも行きました。地元の漁業基地の、とあるマグロ工場の冷凍倉庫に入って、商品の試食や、塩加減の試食などを行なって来ました。
昔から日本人はこの地方にマグロを獲りに来ていたという話を聞き、本当に日本人はマグロが好きな民族で、こんな地の果てと思えるような場所まで、まあよく来たもんだと感慨深い思いをしたと同時に、世界の海を南北自由自在に、魚雷のようなハイスピードで泳ぎ回るマグロの姿を想像して熱くなりました。胃袋が。

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↑ N.Y.のDean&Delucaに並ぶマグロ(左端)

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(文と写真:Jin ISHIDA)

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